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プロ野球 速報

2008年11月09日 (09:31)

西武、逆王手 岸が再び救世主

最後の打者、鈴木尚のバットが空を切ると、控えめにガッツポーズした。西武の岸が四回途中から帆足を救援。1点も与えることなく最後まで投げきり、背水のチームを救い上げた。

 「最後まで行くとは思っていなかったですけどね」と180センチ、68キロの細身の右腕は、疲れを見せずほほえむ。147球を投じて4安打完封した第4戦以来のマウンドは、「大学以来」の中2日。前日は完全休養を決め込み、英気を養った。

 出番は四回一死一、三塁。普段は登板前に緊張して足の震えや吐き気を覚える右腕が、「意外と普通に入れましたね」。坂本、鶴岡を打ち取って波に乗った。やはり、前回巨人を抑え込んだ自信がみなぎっていた。

 「短期決戦は(先発でも)中3日で大丈夫」という渡辺監督。自身の経験に裏打ちされた岸投入だった。3敗1分けまで追いつめられた1986年の広島とのシリーズ。第6戦に先発して勝利を挙げると、第8戦でも救援して勝利投手になった。大車輪の活躍で逆転日本一に貢献。「いまの子には無理かな」とも思ったが、岸の様子を見て「気持ちが折れていなかった。最後まで心中するつもりでした」。これで岸は今シリーズ通算14回2/3を無失点。このままシリーズを終えれば最長記録となる。

 背番号11の記録的快投でたぐり寄せた“逆王手”。第7戦の先発はベテラン西口に託し、涌井がブルペンで待機する。王手をかけられてからの逆転日本一が過去5度(西鉄を含む)と、もっとも多いライオンズ。「最終戦も総力戦になる。チームで戦っていきたい」という渡辺監督に率いられた若獅子たちが、4年ぶりの頂点へ駆け上がる。

2008年11月09日 (09:30)

【西武】岸が中2日で2勝目/日本S

<日本シリーズ:巨人1−4西武>◇第6戦◇8日◇東京ドーム
 西武岸孝之投手(23)が大舞台で鉄腕ぶりを見せつけた。2点リードの4回、1死一、三塁。第4戦に147球の力投で完封勝利を挙げた右腕が中2日でリリーフ登板。坂本を中飛、鶴岡を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。5回以降も快投を続け、9回までスコアボードにゼロを並べた。91球を投げ、5回2/3を4安打無失点。シリーズ2勝目を挙げて逆王手をかけた鉄腕ヒーローは「明日も準備するか?」の問いに「ノーコメントです」と笑って言った。

2008年11月04日 (06:12)

虎の恋人ハマの番長・三浦「悩んでます」

三浦、揺れる心境−。横浜・三浦大輔投手(34)が2日、横須賀市のベイスターズ総合練習場で、村上忠則チーム運営部門統括(59)と残留交渉を行ったが、平行線に終わった。すでに4年10億円の条件を提示されているが、悩めるその心境を明かした。阪神が獲得に向けて調査を進めるFA右腕の動向に注目が集まる。

 また平行線だった。球団との話し合いを終えた三浦は、迷いだけを漂わせた固い表情で、重い口を開いた。

 「まだ考えます。悩んでいます。いずれ期限が来るし、その時に宣言する、しないを含めてしっかり話します。中途半端では、話せない」。ハマの番長が慎重に、悩める胸中を語った。

 交渉した村上チーム運営部門統括も「(三浦は)悩んでいると思う」と、厳しい状況を明かした上で「努力してがんばります」。改めて全力で慰留する姿勢を明らかにした。

 昨年、FA権を取得。6年契約が今季で切れるため、すでに数回、交渉を行ってきた。「毎年流出の心配をしなくてもいいように、FA宣言した上で残留が望ましい」(佐々木球団社長)とすでに先月中に4年10億円の条件も提示済み。それでも、首をタテに振ってくれない。

 FA権行使の意思表示は、日本シリーズ終了翌日から10日間。時間は十分あるだけに、腰をすえて考える。真弓新監督が就任して先発強化を課題にあげる阪神が興味を示しており、FA宣言に踏み切れば横浜を上回る4年12億円を上限に獲得へ乗り出す構えを見せている。

 今季は7勝10敗、防御率3.56。阪神関係者は「まだ2年はやれるだろう」とその評価は揺るぎない。悩める三浦の心の針の動きに、虎が熱視線をおくる

2008年11月04日 (06:11)

<プロ野球>沢村賞、楽天の岩隈が初受賞

太平洋戦争で戦死した名投手・沢村栄治を記念し、今季のプロ野球で最も活躍した先発完投型の投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が3日、東京都内のホテルで開かれ、岩隈久志(楽天)が初受賞した。金杯と副賞300万円が贈られる。
同賞の審査基準は(1)15勝以上(2)奪三振150以上(3)完投数10以上(4)防御率2.50以下(5)投球回数200以上(6)登板数25以上(7)勝率6割以上の計7項目。岩隈は28試合に登板し21勝(4敗)、159奪三振、5完投(完封2)、投球回201回3分の2、防御率1.87、勝率8割4分と、完投数以外の6項目で基準を上回った。

 選考委員の中には、全項目をクリアしたダルビッシュ有(日本ハム)とのダブル授賞を推す声もあったが、▽5年ぶりの20勝投手(ダルビッシュ16勝)▽被本塁打わずか3本(同11本)▽5位・楽天の勝利数(65勝)の3分の1近い勝ち星を挙げている−−などから、岩隈の単独受賞となった。

 選考委員は平松政次、土橋正幸、堀内恒夫、大野豊、村田兆治の各氏(就任順)。昨年11月の稲尾和久氏の死去に伴い、村田氏が新たに選考委員に加わった

2008年10月30日 (08:24)

「サムライ魂」G・小笠原、フリー打撃再開

巨人は29日、本拠地東京ドームでの日本シリーズ(11月1日開幕)直前練習をスタートした。クライマックスシリーズ(CS)第2ステージで左手付け根に死球を受け、打撃練習を控えていた小笠原道大内野手(35)がフリー打撃を再開。本番に向けて、Gナインにも緊張感が漂ってきた。

 ボールをとらえる姿はまるで泣く子をあやす母親のよう。ガッツが優しく、包み込むように白球を打ち返した。

 「良くもなく、悪くもなく、って感じだった。まあ、いつもとそんなに変わらないよ」

 まだ、代名詞のフルスイングはできない。久しぶりに両手に伝わる感触を楽しむように約10分間、バットを振った。強引に引っ張ることはせずに、左方向への流し打ちに集中した。

 日本シリーズ進出を決めた25日のCS第4戦で、チェンから左手付け根に死球を受けた。最悪の事態も考えられたが、すぐに病院へ直行し、検査した結果は「打撲」。篠塚打撃コーチも「避け方がうまかった。当たり所が悪かったら、骨折していたかもしれない。それにしてもガッツは強い」と感心している。

 とはいえ、現在も患部に腫れは残ったまま。球場への往復は、知人に運転を頼みハンドルは握っていない。治療にも最善を尽くしている。球場を後にしたのは、全選手で最後。アイシングと超音波治療を施し、患部には湿布をはって、千葉の自宅へ戻った。

 痛いの何のは口にしない。それが、小笠原流の「サムライ魂」だ。終盤戦で右肩を負傷した阿部もまだ完治したとはいえず、高橋由は腰痛を悪化させて今季絶望。主力が戦列を離れる中、打線を引っ張るのは背番号「2」しかいない。

 「ガッツはもう大丈夫。きのうまで腫れが残っていたが問題ない。日本シリーズは独特の緊張感がある。4つ勝つことだけに集中していきたい」

 原監督もガッツの根性には目を細めるばかり。主軸の復帰で臨戦態勢は整った。

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